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硫黄岳登山 その1 [山・自然]

前回、八ヶ岳、編笠山を検討しましたが、山荘錠をみていたら、硫黄岳山荘付近に、コマクサを初め、高山植物が、咲いているとあり、3回目の足慣らしは、硫黄岳登山にしました。
しかし、左肩の手術から2ケ月半で、まだ、十分、左手が上に上がらず、前回まで、と言っても1週間前ですが、ザックを4-5kgに重量制限していました。硫黄岳への登山路を、山レコなどで、調べて、鎖場・梯子がないコースということで、多分、これが、一番、楽なコースと思われるコースに決めました。
桜駐車場― 夏沢温泉― オーレン小屋―夏沢峠―硫黄岳頂上―硫黄岳山荘

このコースは、普通は、日帰りなんでしょうが、折角2760mまで登って、そのまま下りてくるのは、いかにも惜しいということで、硫黄岳山荘に1泊し、翌日は、横岳台座の頭まで、行って、引き返すという計画です。

1泊になると、土砂降りにあったことを、想定して、着替え一式、水、カメラは、軽量一眼EOS Kiss X4, レンズは、EF-S 18-135F3.5-5.6 IS, EF50 F2.8 Macro, コンデジDSC HX30V, DSC-TX20 でしたが、モバイルバッテリーも追加して、結局10kg 前後となりました。(もっと、軽くしないといけませんね。今後検討課題です。)

今回は、コマクサなどの高山植物のお花を見たいということで、相方も一緒です。

1日目は、大雑把にいえば、標高1900m の桜平から、2760m の硫黄岳までの標高差を860m を約4時間で、登るということです。桜平まで、自宅から3時間40分です。

7月8日、4時半に起床、朝食を食べて、5時40分に出発です。
少し、首都高速が、混み合ってきていましたが、なんとか、渋滞なしで、通過。
いつも一休みする談合坂SA は、混んでいるという読みで、釈迦堂PA で、一休み。昼食のおにぎりを買って、出発。

諏訪南ICで、下りました。昨年、入笠山スズランを見に相方と一緒に来たとき、奇しくも、この諏訪南ICで、下りたのでした。三井の別荘地を走り抜けて、唐沢鉱泉への道に入り、途中、桜平への分岐に到着。

ここから、車で、30分、歩いて80分とあります。
かなりのがたがた道です。





道が狭いので、途中で、対向車があるといやだなっと思いつつ、慎重に運転をしていると、やっと、桜平駐車場に到着。9時20分です。





地図に、車40台駐車可能とありましたが、私の車で、9台目。とても、40台駐車できるとは思えませんでした。途中。道横の空き地に、車を止めていましたが、これを合わせると70台駐車できるそうですが、多分、かなり、遠い駐車スペースもいれての話だと思います。
夏沢鉱泉への登り道は、少し、引き返さないといけません。途中の道横のスペースに空きがありましたので、帰りのことも考えて、車を移動して、結局10時に出発です。

昨年の月山、鳥海山ハイキングで、熱中症になりかけた反省から、今回は、上は、半袖の速乾性Tシャツに、日焼け防止のアームカバー、下は、着脱可能な足の部分を外して、半ズボンに、CWX というスタイル。暑さ対策のためには、あまり、恰好は、気にしないことにしました。
歩き出してすぐに、あぶが寄ってきて、ちくりとさします。夏沢鉱泉まで、しばらく、あぶを追い払いながら、歩かないといけません。どうも、ここは、あぶで有名な場所だったようです。
山レコの注意事項には、なかったような気がして、虫対策は、全くしていませんでした。昨年7月20日に、美濃戸口から赤岳に登った時は、あぶは、いなかったと思いましたがーー。







夏沢鉱泉への道は、車が通れるようになっています。もちろん、普通の車は、通行できません。夏沢鉱泉に泊まる方は、車で、迎えに来てくれるそうです。









夏沢鉱泉まで、30分。

ここで、一休みして、オーレン小屋へ出発。
オーレン小屋への道も、歩きやすく整備されています。





オーレン小屋に約50分で到着。





ここで、一休み。少し早目の昼食のおにぎりを食べます。

1. 小屋の前に、コマクサが咲いていました。





2. これも、小屋の前に咲いていました。花の名前は、何でしょうか?

       フウロソウのようです。 achami さんありがとうございました。





ここから、赤岩の鼻に向かう道もありますが、予定通り、夏沢峠への道を行きます。
このとき、中学生の100人くらいのグループが、前を歩いていました。
追い越します。
約20分で、夏沢峠に到着。

ホシガラスがいました。





夏沢ヒュッテです。
かなり、ガスが、かかってきました。






ここで、一休み。
中学生のグループには、先に行ってもらいました。

硫黄岳に向かって出発です。
途中、道が崩れているところがありました。
よく整備された道でも、雨の時は、気をつけないといけませんね。










逆側から見ると、こんな感じ。






夏沢峠の小屋が、小さく見えます。






前を行く中学生グループに、時々追い付きますが、こちらも、追い越さず、一休みです。






ガレ場に入ってゆきます。






3.このお花は、何でしょうか? アカモノ・ツガザクラです。 achami さん、ありがとうございました。





4.このお花はイワウメのようです。









5.シャクナゲが咲いていました。
なお、桜平からの車で、下りるときに気が付きましたが、道の横に、沢山のシャクナゲが咲いていました。狭い道なので、一時停止しているうちに、対向車がくるといやなので、写真は撮りませんでした。





硫黄岳です。

送信者 2013年7月8日硫黄岳




6.ミヤマシオガマです。









7.これは、何でしょう。 イワウメのようです。










硫黄岳頂上です。





厳密にいうと、地図上では、少し、外れているところが、頂上のようですが、ピークハンターで、ないので、これで、OKとします。

この時は、ガスがかかって、眺望は、ききません。
眺望がきくか否かで、天国と地獄の別れのような感じですね。まあ、眺望がなくても、一応、達成感はあります。

7.コイワカガミです。










硫黄岳山荘に向かいます。
横岳、赤岳の上の方は、雲の中です。
少し、見えるだけでも、良しとしないといけません。昨年、赤岳に登った時は、ほとんど、見えませんでした。






途中、硫黄岳頂上方向を振り返ると、こんな感じです。





台座の頭、横岳です。台座の頭までは、鎖場がないはずですので、そこまで、行って、引き返す予定です。









ヘリコプターが、硫黄岳山荘に、荷物を運んでいます。










8.山荘が近くなると、コマクサが増えてきます。
コマクサ保護のために、ロープが張ってあって、近づけないようになっています。
この時は、光学50倍ズームのコンデジSX50HS があれば、アップできるのにと思いました。
後で、山荘の御主人に訊いたら、コマクサは、まだ、咲き始めだったそうです。









先ほどの中学生のグループが、赤岩の鼻にいます。










荷物を下したヘリコプターが、中学生のグループ近くまで、飛んでいきました。
中学生たちは、喜んで、歓声をあげていました。


9.ウルップソウです。
これは、残念ながら、終盤です。


















硫黄岳山荘に4時頃到着です。
それほど、混んではいないようでしたが、相方もいましたので、個室に泊まることにしました。
個室の準備をするのに、1時間ばかり、待ってほしいということでしたので、食堂で、生ビールを飲みながら、待つことにしました。





飲んで待っている間に、山荘の御主人が、いろいろ話をしてくれました。
今年は、7月6日が、コマクサ祭りで、コマクサ神社で、神事、山の上演奏会、直会(なおらい)を行ったそうです。
コマクサは、まだ、咲き始めで、これから、もっと、咲くとのことでした。
前日までの1週間、雨で、ひどい天気だったそうです。

食堂に、以前の石室の絵が描いてあり、そういえば、40数年前に、この硫黄岳、石室に来たことを思い出しました。

硫黄岳石室は、建て替えられ、硫黄岳山荘に名前がかえられました。そして、新館も作られ、旧館の方は、個室に使われているとのこと、個室の一つには、床の間があり、皇太子が、来られた時は、この床の間のある個室に泊まって戴いたそうです。

6時から夕食です。




自家製のウド、春菊、シメジの天ぷらです。
これが、ぱりぱりして、おいしかった。





この日、泊まった人は、我々2名を含めて、14名でした。


我々の部屋は、なんと、床の間のある個室でした。個室の名前は『八ヶ岳』でした。





さすがに、広い個室でした。


これが、皇太子が来られた時の記念碑です。山荘の前にあります。





この山荘のトイレは、水洗式、また、ウオッシュレットがついていて、極めて、清潔です。
水は、140m下の沢から、300mに及ぶホースで、運んでいます。

外は、一面ガスがかかっていて、星を眺めるどころではありませんでした。
翌日の御来光時間が、4時半頃というので、4時に起きることにしました。
その夜は、翌日天気が良くなり、一面の雲海の中から太陽が昇ってくるのを夢見て、早々と、寝付きました。


1日目の歩いた軌跡は、こちらです。




距離
6.8km
最大標高差
936m
平均斜度
全体:12.4%
上り:17.3%
下り:9.8%
獲得標高
上り:944m
下り:123m


テリーの部屋 Part 1 はこちらです。http://terry658.blog.so-net.ne.jp/



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コメント 20

旅爺さん

天候にも恵まれての硫黄岳登山は奥様ともご一緒で・・・羨ましいな~!
花々やヘリの荷揚げに風景など楽しめて想い出一杯ですね。
by 旅爺さん (2013-07-14 10:57) 

Jetstream777

昨日は八ヶ岳へ行く予定でしたが、天気がイマイチで止めました。 八つの山小屋派設備が整っているんですね。 皇太子の山登りについては、ご本人の意思とは別に、各地の山でいろんな問題に起こしてきたことを知りました。
山菜の天ぷらがおいしそうですね。
リハビリ後は順調のよう、山歩きの記事も期待しています。!(^^)!
by Jetstream777 (2013-07-14 12:26) 

Silvermac

良く歩かれますね。
熱中症が怖くて、高温の日は出歩きません。
by Silvermac (2013-07-14 12:38) 

achami

素敵な山行でしたね^^
お花もたくさん逢えて♪

2.はフウロソウ?
3.はコケモモ?アカモノ?


by achami (2013-07-14 17:33) 

g_g

展望はイマイチのようでしたが、いろいろな花など見られた
素晴らしい山旅でしたね。
by g_g (2013-07-14 18:51) 

のら人

お疲れ様です。
素晴らしい八ヶ岳の旅をされたようで、羨ましい限りでございます。
山行の後の「生ビール」が、特に最高ですね。
by のら人 (2013-07-14 20:00) 

テリー

旅爺さん
天気は、まずまずで、十分に楽しめました。
ただ、駐車場付近のアブには、閉口しました。

Jetstream777さん
八ヶ岳は、梅雨明け後の暑い時期は、きっと、北アルプスに比べると、人気が無いのかなと思います。
トイレなどの施設は、立派です。

Silvermacさん
昨年、月山、鳥海山で、熱中症の寸前まで、行きましたので、その反省で、かなり、熱中症対策をとりました。それと、
登りの時は、曇り気味であったこと、また、風が強かったので、気温は、低めだったのが、幸いしました。
下界の東京は、35度を超えていたようです。

achamiさん
お花の名前、ありがとうございます。
2番は、フウロソウのようです。
3番は、アカモノ・ツガザクラのようです。
ありがとうございました。

g_gさん
登りの時は、曇り気味で、展望は少し悪かったのですが、風もあり、気温が低めでしたので、それほど、暑くなく
幸いでした。

のら人さん
登った後の『生ビール』は、最高ですね。
山荘に泊まると、ビールが飲めるのが、いいですね。

by テリー (2013-07-14 22:11) 

ヴェール

お疲れ様でした。
7.=4. イワウメ
3.     ツガザクラ
ではないでしょうか。

by ヴェール (2013-07-14 22:23) 

OJJ

そうですか、この時期の八ヶ岳ではアブ対策が・・メモメモ)
花も結構咲いているようですね・・楽しみです!週末が。
by OJJ (2013-07-14 22:33) 

テリー

ヴェールさん
4番、7番:イワウメのようです。
3番:アカモノ・ツガザクラのようです。

ありがとうございました。

OJJさん
アブは、今回の桜平だけでなく、美濃戸の方も、出ているようです。
登りの時もやられましたが、下って来て、汗をかいているときが、一番ひどくやられました。
アームカバーや、CWXのような薄いものは、その上から、刺され、ものすごく、痛いです。相方は、後で、腫れていました。
効果的な虫除けの薬は、あまりないようです。衣服で、カバーするのが、一番のようです。駐車場付近では、長袖等で、皮膚を出さないようにして、少し、登って、アブがいなくなったところで、薄着にした方が良さそうです。

by テリー (2013-07-14 23:31) 

Baldhead1010

南八ヶ岳、学生の頃冬登山でしごかれました^^

阿弥陀だけの急登では下りにアイゼン引っかけて滑落寸前でしたよ^^;
by Baldhead1010 (2013-07-15 05:51) 

ひろたん

おはようございます^^
このお山は行ってことがあるのですが
硫黄岳はいつも休憩に寄っただけですよ
トレイも、個室もきれいですよね
てんぷらが美味しそうです。こんど泊まってみようかなと
思います。
たくさんのお花で綺麗ですよね^^
こまくさを見たいです。
by ひろたん (2013-07-15 06:40) 

テリー

Baldhead1010さん
思いで深い山なんですね。
私の場合は、学生時代、田渕行雄の槍・穂高の写真を見て、自分もこんな写真を撮ってみたいと、燕から槍を縦走して
写真を撮りに行ったのが最初です。

ひろたんさん
硫黄岳山荘のトイレが、ウオッシュレットというのは、すごいです。でも、ウオッシュレットは、神の使用量が少ないので
環境に優しいトイレだと思います。今後、もっと、増えてもおかしくないと思います。

是非、硫黄岳山荘に泊まってみてください。


by テリー (2013-07-15 10:24) 

山子路爺

リハビリトレーニング中ですか。
早く以前の状態に戻るといいですね。
6月に横岳から硫黄だけへと行こうと思いましたが、雨で断念しました。したがって今年はコマクサにまだ会っていません。

by 山子路爺 (2013-07-15 14:10) 

akanenosora

こんにちは。
思い出に残る山の旅は色々な出合いに恵まれて お疲れ様でした。
コマクサ以外は知らない出合いのない植物ばかりでしたが
見せて戴いてありがとうございました。
水洗式でウオッシュレットが設備されているのには
思いもよらず驚きました。
by akanenosora (2013-07-15 17:54) 

テリー

山子路爺さん
まだまだ、リハビリ・トレーニング中です。軽労働は、手術後3ケ月後、重労働は、6ケ月後と言われています。従って、
左肩に、荷重がかかるといけませんので、梯子、鎖場のないコースを歩いています。

akanenosora さん
ウオッシュレットというのは、びっくりしましたが、いいことだと、思います。
普段ウオッシュレットを使っているものにとっては、うれしいですね。


by テリー (2013-07-15 21:17) 

海を渡る

こんばんは。
足慣らし登山にしてはハードですね^^。
高山植物がたくさんあるんですね。
こちらでは見ることのできない花ばかりだと思います^^。
by 海を渡る (2013-07-15 21:25) 

ジョルノ飛曹長

やはりどんな山でも山荘があるなら一泊して帰る方が登山は楽しいですよね^^
山の空気を存分に味わえますし^^
夜の山も山荘に泊まらないと体験は難しいです。
by ジョルノ飛曹長 (2013-07-15 22:49) 

テリー

海を渡るさん
夏山シーズンは、短いので、早めに、足慣らしをやっていかないと、間に合わないという事情もあります。
課題があれば、早めに、解決していかないといけません。
八ヶ岳の今頃の時期は、結構、高山植物のお花があります。

ジョルノ飛曹長 さん
山荘が空いていて、かつトイレがきれいなら、泊まっていきたいですね。
2650mの標高がありますので、夜、晴れてくれれば、すごくきれいな星空を見ることが出来ます。朝は、一面の雲海から太陽が昇るのを見ることも出来ます。折角、2700mまで、登って、そのまま、下りるのは、損ですよね。

by テリー (2013-07-15 23:17) 

おど

2年前に登ったのを思い出します。(すこしコースは違いますが) ウルップソウまだ見たこと無いので、羨ましいですねぇ。
by おど (2013-07-16 23:18) 

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